Blu-ray その本当の魅力。

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PS3導入からはや数ヶ月、ゲームソフトもBDソフトも
買うことなくひたすらDVDのアップコンバート再生に
だけ使ってきたわけですが。


それもこれもバンダイビジュアルがDVDと抱き合わせ
にしたBDアニメソフトばかりリリースしてたからです。


わざわざBDで手元に持っておきたいと思うアニメの
DVDなんてほとんどすでに持ってるっつーの!


ぶつぶつ・・・


でまあ、やっと逆シャアが単品BDで発売されたので
買ってみましたよと。


初めて自宅の視聴環境でBDソフトを見て思ったのは、
このフォーマットの本当の魅力ってちゃんと世の中に
届いていないなぁ、ということ。


BDパッケージソフトのメリットはHDフォーマットの
“高解像度”という側面にフォーカスして語られる
ことがほとんどだ。


実際に視聴してみても確かにDVDをアップコンバート
した場合とは決定的に違うクリアな解像感があるし、
それによって今まで気づかなかったような細かい描き
込みや演出に気づかされることも多々ある。


でも感覚的に一番印象的だったのはその高い解像度
ではなくて、その“鮮烈な色彩”であった。


DVDはもちろん、HD放送を通してですらこれまでに
見たことの無い鮮やかで深くて幅の広い色。


「青っぽい」という印象しかなかったレズン専用機
ギラ・ドーガは深いラベンダー色で、「薄緑っぽい」
と記憶していたリ・ガズィは透明感のあるエメラルド
グリーンを薄くしたような色で、という具合。


色の話なので文章で伝えるのは非常に難しいのだが、
とにかくHD放送とも段違いの色彩表現力なのである。


よく「記憶は美化される」と言うけれど、逆にこれは
「記憶が劣化してたんじゃねーの?」と思う程に画面
全体から受ける印象が鮮烈。


それから非圧縮のリニアPCMで記録された音の濃密さ
も素晴らしくて、キャラクターの声もDVDの乾いた感じ
ではなく、人の声らしい湿度を持ったものになった。


解像度は数字で表すことができるけれども、色や音
はそうはいかない。だからBDが取り上げられる文脈
が一般的には解像度に寄ったものになるのはわかる。


だがそれではBDのポテンシャルをちゃんと伝えたこと
にならないし、WOWOW等でHD放送されている映画
やアニメを録画しておけば変わらないじゃん?という
話にもなりかねないと思った次第。


そしてこういったことは仕事上でも常に大きな課題
なのであった。やれやれ。